クノーピクス(KNOPPIX)導入記

USB型ubuntu11.04のクローン作成法(EASEUS Todo Backup、HDClone、USBメモリの速度 2011/7/15)
Ubuntu10.04LTSの導入備忘録 (Portable HD,Wine,GoogleIMEなど 2010/8/31)
Knoppix 5.3.1 USBメモリ版にWineをインストールしWindowsアプリを動作させる方法案(2009/4/6)
Ubuntuでwineをインストールし、どのWindowsアプリが動作するかの実験(2009/3/20)
・「USBブート非対応のパソコンからUbuntu 8.10 やKnoppix 5.3のUSBメモリタイプを起動させる方法」はこちらです。(2009/4/3)
・Linux版Picasa3を日本語化する方法をアップ(2009/3/22)
●Windows Vista上の「VMware PlayerにWindows XP Homeをインストール」する方法(2009/3/4)
●最新のKnoppix5.3.1CDからUSBメモリ起動版をVirtualBoxから作成する方法をアップしました。もしCD-Rに焼いたのでやる場合はもっと簡単にできます。またFirefox3をインストールする方法も追加(2009/2/21)、
VMware PlayerにKnoppix5.3.1CD版isoファイルをマウントして起動追加(2009/2/27)
●Knoppix CD版でWindowsハードディスク内のデータを救出する方法をまとめて見ました。(2008/3/26)
●Windows XPに無料バーチャルマシンVirtualBoxとLinuxのUbuntuをインストールする方法
  (2008/2/26、2009/1/4一部更新)
Linuxに関する商品(本、パソコン、ソフト) (2008/1/30)
USBフラッシュメモリ256MB型KNOPPIXの作り方を更新しました。(2006/8/11)
サポート外Vista Home PremiumにMicrosoft Virtual PC 2007(フリー)をインストールして見ました。
バーチャルマシンに興味のある方はどうぞ。(これからすると同じくサポート外のWindowsXP Home でも使えるはずです。2007/05/13)
●バーチャルマシンVirtual BoxのUBUNTU,KNOPPIXの記事はこちらです。(上のリンクからでも行けます。)
●デジカメを使っている人にはお勧めのGoogleフリーデジカメ写真編集ソフトPicasa3です。
※当サイト作成の関連ページ:Picasa2の使い方 (基本的な所はVer3と同じ)
※GoogleパックやGoogleが提供するサービスを説明する為に「Googlel攻略ガイド」ブログを開設しました。


LINUXは難しいと言うイメージがあった。それが誰にでも簡単にインストール出来るクノーピクス(KNOPPIX)と言 う存在をパソコン雑誌で知った。以下はその導入記である。

現在時点(2009/1/13)での最新バージョンは5.3、この3.6とどこが違うのか調べていないが、KNOPPIXとはどんなものかの概略はこのページからでも分かってもらえると思います。

とにかくCD1枚あれば動作するのである。私のインターネット接続はADSLモデム+ルーター(家庭内LAN)と言う構成だが、自動認識自動設定で直ぐに接続出来た。何も設定する必要がないのである。これが何とも凄いと思った。

付属ソフトとしてワード、エクセル互換のOpenOfficeが付いているので、Windowsとの互換もいい。グラフィックソフトはGimp2.0が付 属。Windows版のようにクリップボード経由の作業をしようとした時にそれが出来なく不便さを感じたが安定度は良かった。

このクノーピクスの応用として、もしもWindowsが起動しなくなったとき、データの復活に使える。HD内のデータ領域が破損していない限り、 KNOPPIX側からそのデータを読み込み、USBフラッシュメモリに保存するのである。実験的にやってみたが、データの保存は出来た。この KNOPPIXがどんどん進化して行き一般の人でも使えるような水準になったら、このOSを積んだパソコンが発売されるかも知れない。このOSでは儲から ないんで、ウィルスも減るかも?

パソコンを覚えることに膨大な時間をかけるのでは無く、それを使って何をするかに目的を持っていかないとパソコンを導入したことの意味が薄れる。

なおこのページは同じソフトであるMozilla(Knoppix)とNetscape Composer7.1(Windows XP)をUSBフラッシュメモリを介して作成しました。
 

  
KNOPPIX3.6CD版のインストールと 設定内容のFD保存

(1)CD用 クノーピクスファイルのダウンロード (配布は中止になっており、ダウンロードできません)
ここの ダウンロードサイトより◯HTTPダウンロードのリンクをクリック、表示されたページからKNOPPIX3.6(knoppix v3.6 20040816-20040914.iso)を選択してダウンロード。
(AISTでは別なファイルをダウンロードしたがこちらの方が速かった。)


  


  

(2)クノーピクスをCD-Rへ焼き付け
ダウンロードしたファイルを700MBタイプのCD-Rに焼き付け。

書き込みソフトはEasy CD Creatorを使用。
「ファイル/CDイメージからCDに書き込む」を選択、ファイルの種類は「ISOイメージファイル(*.iso)」、先にダウンロードしたファイルを選択 して「開く」をクリック。
あとは「書き込みの開始」をクリックすれば出来上がり。



  

 

(3)クノーピクスの起動

リカバリーCDがついてくるノートは当然CDブートが出来るはずと思い、直ぐさまそのCD-RをCDドライブに入れパソコンの電源をON。出てきた画面の boot:でEnter。昔のMS-DOSパソコンの雰囲気で次から次へと英数字が画面に出てくる。何事も無く設定が完了し無事起動。インターネットの情 報によると自動認識が優れていう事だったが正しくその通り。すぐさまインターネット(ADSL、無線ブロードバンドルーター使用)が使えた。
どんな風になっているんだろうとと色々触っているうちにマウスの動きが悪いのに気がついた。そこでその設定場所を探すこととなった。

 

(4)コントロールセンターの設定
Windows見たいに「コントロール何がしと言う所があるかな」とメニュー内を探してみたら、「設定」と言う中に「コントロールセンター」を文字を発 見。ここでどんな設定が出来るか一通り目を通して見たが、分からないことの方が多い。
以下はマウスでの設定例。

(a)「Kメニュー」より「設定/コントロールセンター」を選択

 

(b) マウスの詳細で「加速」をいろいろ変えて実験して見た。あまり速 く動きすぎるのも使いにくい。結局既定の倍にあたる4.0Xに落ち着いた。マウスホィールのスクロー ルは5行に設定して「適用」をクリック、これで実際に動作するかどうかを試して見たが効いていない。フォルダやファイルの選択方法はいつもWindows で使っているダブルクリックとした。
 
(5)クノーピクス設定内容の保存

「FDにでも保存する機能はどこに?」と色々探しているうちに 「KNOPPIX」の中に「configure」と言う文字を発見。"これかな"と思い「configure」の中を見たら、「KNOPPIXの設定を保 存」とあったので迷わず選択。

既定値通りの選択で「OK」をクリック




「OK」をクリック


「Yes」をクリック。
Windowsのがそのまま使える。
空のFDでなくてもいいようだ。
 


書き込みに成功するとこのメッセージが出る。先ずは一安心。
でも「次回の起動時に〜」の文章に悩まされることに。
これはエラー例。
FDに空きスペースがない場合はこうでる。
「保存する設定ファイルの種類を
「個人的な設定(デスクトップ、プログラムなど」だけにすると解決できた。

(6) FDに保存した内容でKNOPPIXを起動
起動時のboot promptで knoppix myconfig=/mnt/floppy と入力後、Enterを押して起動させて見たが、マウスの動きがどうも前のままで変わっていない。もう一度やって見ても結果は同じ。そこでもう一方の、 knoppix myconfig=scan も試したがダメだった。
そこでインターネット検索。あるサイトに書いてあった knoppix floppyconf で再トライ。ようやくうまく行った。その後の実験で分かったのは knoppix myconfig、knoppix floppyconfigで もOKということだ。
 
KNOPPIXで設定した内容をFDに保存では容量がおぼつかない。そ こでUSBフラッシュメモリとなるのだが、インストールしたソフトやメール、FTPなどの設定内容までが保存できるとWindowsと同じく使える。「何 か方法は?」と思い、インターネットで探したら「継続的なKNOPPIXホームディレクトリの作成」と分かった。
 
(1)Kメニューより「継続的なKNOPPIXホームディレクトリの作 成」を選択

(2)「Yes」をクリック

(3)「OK」をクリック

(4)「NO」をクリック

(5)最初「30」と出たので、それで作成したら、あとで足りなくなっ た。そこで現在は50で使用中である。しかし5MB位のものをデスクトップにダウンロードすると容量不足のメッセージがでるので、他のフォルダに保存して 対処している。

ここで「OK」を出すとUSBメモリフラッシュに保存できた。
(6)CDから起動する時は boot:knoppix home=scan と入力してEnter。
(注: "="  は "^へ"   キーで入力する)
 

(1)クノーピクス ZIP版のインストール

これはCDから起動するのではなく、Windowsと同様ハードディスクから起動するものである。だからパソコンの電源を入れたときWindowsにするかKNOPPIXにするかの選択画面が出る。これだと起動は早いし動作もキビキビしていて快適だ。

産業技術 総合研究所 KNOPPIXサイト内の「ZIP版 の使い方」通りにやったら、インストールまではスンナリ行った。(ここでの解説はKNOPPIX3.4だが3.6に置き換えて読めばまごつく事は ない。)

早速、起動となった訳だが何故かエラーが出てしまった。画面には"not found"という文字。ファイルが見つからないみたい。何度やっても同じ。そこで何か手掛かりが無いものかと思い、c:\boot内でテキスとで書かれ てファイルを探して呼んでみることにした。

その中のmenu.lstを見たところ、 /knoppixと言う文字を発見。knoppixは小文字、インストールした時、Cドライブに出来たフォルダはKNOPPIXと大文字。「これだな」と 思い、フォルダ名をknoppixにしたら解決した。こんなこと、どこでも起きているだろうに、情報が伝わっていないのかしら?

 
(2)c:\内のboot.ini
赤字がKNOPPIXのインストールによって追加された。
timeoutは1秒にして、Windows XP起動の待ち時間を無くした。

[boot loader]
timeout=1
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\Windows
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\Windows="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect
C:\boot\stage1="GNU GRUB for KNOPPIX"

 
(3)c:\boot内の menu.lst
赤字の部分を追加して、CD版と同様の設定 で使えるようにした。
なお使用エディタはMKEDITOR、メモ帳は改行コードの関係で使用不可。
timeoutは1秒にしたのでEnterを押す手間が省けた。この記述は通常使うKNOPPIX(Ja,normal)だけとした。

default=0
timeout=1
 
title KNOPPIX26(ja,normal)
root (hd0,0)
kernel /knoppix/linux26 knoppix_dir=/knoppix knoppix_name=KNOPPIX ramdisk_size=100000 init=/etc/init hda=scsi hdb=scsi hdc=scsi hdd=scsi ro lang=ja vga=791 home=scan myconfig=scan
initrd /knoppix/miniroot_ntfs.gz
   

ブックマークの追加と編集

 
(1)ウェブブラ ウザを起動

(2)「ブックマーク/ブックマークを編集」を選択

(3)英語のページは必要ないので、既定のブックマークは削除

(4)「挿入/新しいブックマークを作成」を選択
 
(5)右側にはURL、左側にはサイト名を入力

(6)Toolbarに表示させたいブックマークに「表示 in Toolbar」を適用

WriterをWord互換にする為の実験
 
Writerを初めて使って見たが、どうもWordとは勝手が違う。用 紙サイズの初期値はLetterだし、行数の考え方も違うと見えてスンナリいかない。
それで、いろいろ実験をやり、Wordとほぼ同じくなる設定にして見た。
(1)標準フォントの設定
「ツール/オプション/OpenOffice.org/フォント」で下図のように設定

フォントサイズの12ポイントがWriterでのページ設定で使われる。

(2)「書式/ページ設定/ページ」


用紙サイズ:A4
余白:すべて20mm
とした。
(3)「書式/ページ設定/外枠」

線を引く位置:枠線なし
内容までの距離は「行数と文字数」で決まる。

実際に文字が入力される所が薄いグレイで示される。
(Writerの入力画面で)



(4)「書式/ページ設定/行数と文字数」
例えば行数を40行
行単位の文字数を40文字
にする為には
対象文字列の最大サイズを12.0ポイント
ルビ文字の最大サイズを6.0ポイントにしてから設定すると良い。
○ページ縦の計算
(12.0+6.0)X0.353X40=254.2mm
余白は20mmなので
20+20+254.2=294.2mm
A4の297mmに近い値が出た。
○ページ横の計算
12.0X0.353X4=169.4mm
余白は20mmなので
20+20+169.4=209.4mm
これもA4の210mmに近い値が出た。
1p=0.353mmとして計算
Writerは「対象文字列の最大サイズとルビ文字の最大サイズ」を加 えたものを行の高さとしているようだ。Wordは行数を指定すると行送りが決まる。
(5)「ファイル/ドキュメントテンプレート/保存」

今後の標準書式とする為、テンプレートして保存した。

(6)「ファイル/ドキュメントテンプレート/管理」

標準とするテンプレートを選択したら右クリック。
「標準テンプレートして設定」を選択。
これで次回からはこれがページの標準レイアウトになる。

 
Calcのフォント設定
 
(1)フォントを決める
  自分に合ったフォントサイズにするため、下図の所をクリックし、12ポイントにした。
  フォントはKochi Gothic、シート表2とシート表3も同様。

(2)テンプレートの登録
  Writerと同様、「ファイル/ドキュメント/保存」でCalc標準テンプレートして保存。
(3)「ファイル/ドキュメント/管理」で標準テンプレートに設定
  これで次回からはこれが標準となる。

(4)シートを追加したい時はシート名の所で右クリック、表のコピーで 行なうと、他のシートを同じ書式になる。

ソフトのインストール
取り敢えずAcrobat ReaderとFlash プラグインを インストールすることにした。

Kメニューよりinstall software (while runnningfrom CD)を選択。

 

Knoppix-Liveインストーラが出たら、「OK」をクリック。
 

ここでそれぞれのソフトをインストールしたわけだが、特にトラブルもなくスンナリ行った。
 
 
Google
 
 
アウルネット

Copyright(C) Owlnet All Rights Reserved